歯科インプラント治療には公定価格は無いので、値段は歯科医院ごとにバラバラに付けられ自由なのですが、責任があってテクニックがあり、それなりの設備の中でしっかりとしたオペレーションができる歯科医院は必然的に治療費用が高くなる訳ですが、手術ですから当たり前のことだと思います。

もちろん安ければ安いに越したことはないのですが、どの程度なら安心できますか?

以前は治療費が高い先生には批判が集まりやすく、安い先生は人気が出るということがありましたが、2019年現在は全く逆で、最近は安いには何かが足りないと患者さん自身が感じる方が増え、患者さんも正しいのが何か?というのが解っていただいたように思います。値段がただ安いからという理由で治療を受けることを決めるという人が少なくなって来ました。
安いところに行って、患者さん自身が少しでも疑問点を先生に言うと、「嫌なら最初から治療費が高いところに行けばいいでしょう!」と、安ければ疑問の1つも患者さんから言いにくい状況もあるという残念なお話を、患者さんからお聞きした事もあります。

誤解してほしくないのは、歯科医は原価で商売をしている訳ではなく、医療技術という技術料で成り立っているのです。 これは盲腸の手術や心臓の手術、ガンの手術などインプラント治療に関しても同じことが言えると思います。

歯科医である限り、インプラント治療を含めた歯科治療はおこなってよいのですが、現状では、歯も抜けないし、入れ歯もしっかり作れないのにインプラントが出来ます、という歯科医院もまだまだ多いです。
例えば、埋伏している親知らずが抜けなくて大学病院に回しているのに、インプラント治療はできますというのは矛盾していますよね。それにあわせてインプラント埋入は行ったことがあっても、インプラントの抜去はしたことがないという歯科医もいます。
インプラント埋入以外の事はしたくないという「インプラント屋」もあります。

もちろん技術的には親知らずも抜けないぐらいでは、インプラント治療はおこなってはいけないことで、外科手術の基本は抜歯にあって、解剖学的なことから、切開の位置、テクニカルなことも十分習得していないと問題がある訳です。そういう知識や技術すら持たずにインプラントに着手しているクリニックも非常に多いのです。

 

ここら辺の基準が患者さんには分からないと思うので、私がホームページなどの情報を見て言えることは、それなりの実績を積んでいる先生、それなりの教育を受けてきてインプラント治療をおこなっている先生というのは、必然的にテクニカル面で優秀な手術もできるし、予後の残存状態、10年後20年後の経過が明らかに違ってきます。

そういうことから客観的にみてみると、地域によって異なると思いますが、首都圏だと大体40万円前後の治療費がそれなりの技術で、それなりの設備で治療している先生方の標準的な価格ではないかなと思います。

 

そしてこれは難しい点ではありますが、あまりに安い値段で治療をおこなっているクリニックの中には、そこまで技術的に自信が無いからとか、粗悪品なものを使用しているとか、安いのには安い訳があると思います。ただ安いインプラント治療をおこなっている先生にも色々と理由があるだろうし、安いインプラント費用だから全てが悪い訳ではないと思います。

 

ですが、インプラント治療は医療であり、自分の身体の一部を形成することなので、値段だけでそこで治療を受けるかどうか決めるというのは、なるべく避けるべきで、安いのにはそれなりの理由があるということをまず理解する必要があると思います。

 

詳しい治療費については → インプラント料金 をご参照下さい。